電子書籍の出版を考える人が真っ先に思いつく出版先は、間違いなくAmazonのKindleダイレクトパブリッシングでしょう。

その理由を列挙するとこんな感じです。

 

・有名

・自分も使っている

・無料

・Wordファイルで出版可能

・シェアNo.1

 

とまあ、確かに説得力のある理由ばかりです。日本でシェアNo.2は楽天Koboですが、こちらで電子書籍を買う利用者数は、だいぶアマゾンとは差がありますし、またEpubファイルしか受け付けていないので、ちょっと敷居が高かったりもします。そしてアマゾンほどは売れません。

ということで、今回は電子書籍の出版業界を席巻しているAmazonのKindleダイレクトパブリッシングについてご紹介したいと思います。

 

Kindleダイレクトパブリッシングの歴史

 

Kindleダイレクトパブリッシングは、2012年10月にAmazonのKindleストアが日本で開設されたと同時にスタートした、自己出版サービスです。数ある自己出版サービスの中でも歴史が長く、かつ最大手であることが特徴です。

開始当初は原稿ファイルづくりや源泉徴収回避の手続きなどがかなり面倒で、ハードルの高いサービスでしたが、徐々にそのあたりが簡略されてきて、現在では非常に簡単に出版までたどりつけるようになりました。

収益面についていえば、本の売上に加え、プライム会員向けに提供されていたKindle オーナーライブラリ―(KOL)というサービスで貸し出された本の回数に応じて、著者に収益が支払われる流れが途中から始まりました。KOLはプライム会員が一か月に一冊だけ無料でキンドル本を借りられるサービスです。ちなみにKOLの貸し出しは1回につき250円くらいの収益だったと思います。

このKOLによる収益が意外と大きく、当時はキンドル作家たちの間で話題となっていました。特に、途中から収入の計算方法が今と同じく1ページ当たりいくらとなった頃から、KDP長者とまではいかないまでも、かなりの収益を出す作家さんたちが出始めました。しかも、現在は1ページ0.5円ですが、始まった当初は1.2円くらいありましたから。

その後、2016年8月からKindle Unlimitedのサービスが開始され、貸し出された本の読まれたページ数に応じて1ページ当たり約0.5円の支払いがされるようになりました。同時にKOLもこの計算方式で支払われるようになりました。

Kindle Unlimitedが始まった当初はKDP作家の界隈はお祭り状態で、軒並み、みなさん収益を上げていたように思います。同時に、収益目的の訳の分からない本も山ほど出品されていました。2016年8月のKindleストアは、完全にカオスでした!

その頃は、Kindle Unlimitedのおかげで、1ヶ月に数百万円稼ぐような作家さんたちも出てきて、Kindleダイレクトパブリッシングはかなり有名になりました。今のこのサービスのプレゼンスは、間違いなくKindle Unlimitedのおかげと言わざる負えません。

当初は、読まれた本のページ数を全部計算して、0.5円を掛けた金額が収入となっていましたが、ページ数だけ多い詐欺本を駆逐するため、現在は一冊の本から得られるページ数は3000ページまでとなっています。

また、当初は読まれた一番後ろのページを基準にページ数をカウントしていましたが、現在は実際に読まれたページのみをカウントしています。Amazonもだいぶまともになってきて、変な方法でお金を稼げなくなってきたということですね。

 

Kindleで出版するメリット

 

Kindleで出版するメリットは、すでに上でも書きましたが、まず出版までのハードルが低いことがあげられます。Epubファイルを作る必要がないというのはかなりのメリットです。ただ、Wordファイルで出版できると言ってもいくつか条件があります。特に、記事の見出しの設定などはしっかりやらないといけないですし、目次も自分で作っておかないといけません。詳しくはアマゾンのガイドラインをご確認ください。ちなみにミクパブでは、Wordファイルで入稿OKなうえ、目次は作らなくてもかまいません。見出しは設定しておいてくださいね。

また、Amazonはコミック作成用や写真集作成用のツールも準備されていて、それを使えば簡単にイラストベースの本も作成、出版できます。ただ、それらのツールも慣れるまではちょっと時間がかかるかもしれませんね。

その他のメリットと言えばやはり、利用者数が多いため、本が売れるということですね。といっても、同時に大量の本が出版されているので、あっさり埋もれてしまうという面もあります。結局はその本のクオリティしだいということでしょうか。

あとは、やはりメジャーだということですね。アマゾンに本を出したと言ったら、友人知人のみなさんは「へー」と驚いてくれるでしょうし、実際に販売ページを見てくれるでしょう。場合によっては買ってくれるかもしれません。これが例えばiBooksだったら、アンドロイドユーザーは見ることもできないかもしれません。そういう意味で、アマゾンに本を出版すること自体が一つのステータスになるともいえるわけです。

 

Kindleでの出版は儲かるのか?

 

ではこれが最後のポイントですが、ぶっちゃけKindle出版は儲かるのでしょうか?答えはノーです。私の個人的な経験でも、Kindleストアの中に本が埋没していく確率はかなり高いと思います。特に素人本であればなおさらです。

ここでみなさんに、売れる本の特徴を一つ教えたいと思います。それは、カテゴリーで1位になることです!どういうことかと言いますと、電子書籍の販売サイトの中にはいくつものカテゴリーが分かれています。例えば歴史、経済、ラノベ、クッキングと言った感じです。これらのカテゴリーの中で上位に入ると、カテゴリーページ内の目立つところに自身の本が表示されるようになります。これが実は最大の広告効果をもたらし、たくさん売れ始めるようになるのです。

皆さん自身も、全く知らない本であっても、ランキング上位だからという理由で買った本があるのではないでしょうか?その他には良いレビューやレビューの数が多い本がたくさん買われる傾向にあるようです。

話を戻しますと、カテゴリー1位を狙うことは、電子書籍を販売するうえでかなり重要です。そして、アマゾンではカテゴリー1位になるのがとても難しい。なぜなら販売されている本の数が多すぎるからです。

しかし、楽天KoboやiBooksなどでは、1日に数冊売れるだけであっという間にカテゴリー内でランキング1位になれることが良くあります。そして、これらの販売サイトでも、カテゴリー1位になるとさすがに多くの人に見られます、そして買われます。

そういう意味で、Kindleが最強で後は雑魚説のようなものは間違っているのです。正しくは、Kindleも他の販売サイトも、同じように出版して売上につなげていくというのが収入を増やす戦略と言うことになります。

ということで長々書きましたが、Kindleダイレクトパブリッシングが電子書籍出版全体の中で占める割合が多いのは間違いありません。しかし、あなたの売上のほとんどを占めるようになるかは分からないということは忘れないでください。

ミクパブではAmazonのKindleを始め、楽天Kobo、iBooks、Google Play ブックスに本を出版しています。この記事でその理由を少しでもご理解いただけたら幸いです。

もちろんAmazon一本にかけてKDPセレクトに申し込むというのも手ですので、みなさんで判断されたら良いと思います。

ではまた。